キャリアアップの為の勉強
「勉強」と一言で言っても色々あります。
仕事に直結する勉強、資格試験のための勉強、趣味の勉強など。いずれも仕事を持ちながら勉強することは、勉強時間と費用の捻出などの事情から言って容易ではありません。
日本は小学校6年間、中学3年間は義務教育で、昨今高校進学率は97%を超えており、勉強する環境としてはとても恵まれています。社会に出て日本を発展させていくには、基礎的な学力や、集団生活の中から学ぶことがとても重要になります。しかし、私は自分がその渦中にいるときは、何のために勉強しているか、なぜ学校に通うかなんて、頭の片隅にもありませんでした。「学校に行くのがあたりまえだから行く」そんな認識だったように思います。
大人になり、仕事を円滑にするために必要な勉強や、自分が深めたい知識について自ら選んで勉強するというのは、義務教育中の勉強とは取り組み方に大きな違いが現れます。
まず、使える時間が限られている事で、集中力が高まります。人間、時間が沢山あったらそれだけ勉強に費やすかというと実際そうではありません。かえって忙しい時ほど時間の使い方に無駄がないように効率よく算段しませんか?そして、身銭を切って勉強することで、その費用でより多くのことを無駄なく吸収しようという意欲が出ます。やらされているのと、やりたくてやっている、必要だからやっているというのが大きな違いの主な要因でしょう。
しかし時として、自分の意志ではない時もありますよね。例えば会社の昇進試験や、会社から資格取得を命じられるということもあります。それは自らの意志ではないとしても、あなたのキャリアアップにおいて必要があると会社が判断しているという事です。自分の意志ではない勉強だとしても、なぜこの勉強を求められているかを考え、目的意識を持って取り組んでみて下さい。考えてわからなければ、どんなことを求めているのか、どんなキャリアプランなのか聞いてみてしまっても良いかもしれません。目的をもって学ぶという事が、知識や技術の習得度合いを格段に高めます。得たものは自分の糧となるのですから、成長のチャンスを与えてもらってラッキー!くらいの気持ちで良いのです。
学びと経験の積み重ねでその人だけのキャリアが形成されていきます。仕事しながら勉強するのは辛いと思うかもしれませんが、学びを続けていける環境があることは、実はとても幸せなことなのかもしれません。