働く人のための制度を活用しましょう
日本には働いている人のための、とても大切な制度が沢山あります。
労働保険と社会保険が、その代表的なものです。
労働中にケガをしてしまったとき、出産や介護のために休職したいとき、病気で長期休職することになってしまったとき、ちょっと困ったな…と思うようなシーンでそういった制度があるという事を思い出してください。
様々な手続きは、在職中であれば、会社を通じて行われるものがほとんどとなります。
しかし、中には給付を受ける人自らが手続きをしなければならないものもあります。知識がなかったために、本来受けられるはずの給付が受けられなくなってしまうこともあります。
そういった制度を全て把握しておくのは専門家でなければ難しいと思いますが、まず「もしかしたら使える制度があるかもしれない!」と思う事が大切です。制度適用の細かい条件などはわからなくても、自分があてはまるかどうかは公的機関や専門家に相談すれば良いのです。
困ったら一人で抱え込まず、まず相談をしてください。
キャリアコンサルタント、社会保険労務士、会社の労務担当者、ハローワーク、労働局、年金機構など、相談できる場所は沢山あります。どこに相談すれば良いかわからない場合でも、それぞれのネットワークもありますので、適切な相談機関を紹介してくれるはずです。
予測のつかないようなことが起こり得る職業人生の中で、保障や制度を利用しながら働き続けていく事は、個人や企業の為だけでなく、社会全体で考えても結果的にプラスなのではないでしょうか。
少しの間、制度の助けがあれば働き続けられる人や、学ぶための資金援助があれば社会に貢献できる人など、そういった人たちがより多く活躍できるチャンスが増えれば、労働力不足解消、企業や経済の発展に繋がるのではないかと思います。